日本ダービーが開催される競馬場だ。日本の競馬の中心といってよいだろう。ゴール前の直線が500mと長いため、追い込み馬も十分に力を出せる。 2005.6 1コーナーからゴール方向に4コーナーまで見渡すことができる。ただ、ゴールから残り300mのあたりにゆるい坂があるので、4コーナーを回っているときの馬はよく見えない。写真は坂上、横に広がり各馬ラストスパート。2005.2 芝2400m競走(ダービーなど)の発走地点はスタンド前だ。いっせいに発馬機を飛びだすシーンを間近でみることができる。2005.6 直線が長い東京競馬場では、4コーナーは、まだ隊列を組んだままだ。しかしこのとき、後ろにいる馬たちのジョッキーは、直線の勝負をかけるための判断をしなければならない。前の馬が壁になりそうなら外へ持ち出すが、距離を多く走らされてしまう。内と外で芝の状態がことなることもある。自分の馬の手ごたえ、ライバルたちの脚色をうかがいながら、直線に向かう。2005.6 坂を上がれば、残り300m。ここまでくれば、もう位置取りの駆け引きなどはない。馬を信じてゴールまで一直線だ。2008.2 東京競馬場は左回り。競馬場は南向きに作られるから、左回りだと夕陽に向かってゴールに駆け込むことになる。2005.6 ゴール板通過前後。サラブレッドは体高(つまさきから肩まで)が1.7m前後、横から見ると、横長の長方形にみえてかなり大きな動物だが、正面から見るとじつに薄い。空気抵抗を極限までけずってきた進化の結果なのだろうか。2008.2 勝負師たる競馬関係者は、基本無表情である。GⅠレースに勝ったときぐらいだろう、よろこびを爆発させるのは。だけどたまに思わぬ表情に出くわすことがある。たずなを引くおそらく調教助手の人といっしょに口笛をふいている。これは馬を落ち着かせようとしているのである。2008.2 これはほんとうにびっくりした。返し馬のときのできごとだ。舌をかまないのだろうか。2005.6 今は洋芝をつかっているため、冬でも青く、競馬場の季節感はうすい。そうはいっても四季の国、日本の屋外で開催されのである。東京競馬場の四季をさがしてみた。JRAは4週間を一開催としている。東京は2月の冬と、4月終わりからの春、そして10月からの秋に開催される。春と秋はそれぞれ二開催連続なので、年間では5開催になる。冬開催は東京とはいえかなりの寒さである。雪がふることもある。ウィナーズサークルに戻ってきた馬体からは白い水蒸気があがる。2005.2 春開催の初日はコース上にびっしりと芝が生えそろい、青々としている。そこを走る馬たちは芝刈り機のようだ。蹄鉄で刈り込んだ芝が後ろへ高く舞い上がる。2008.4 パドックから本馬場入場を先導するのが誘導馬。コースへ入った後、お客さんの正面まで、整列してパレードするのが基本だが、入場とともに走り出してしまう競走馬も多い。2005.6 落馬時には時速60km/hで高さ2mから放り出される。騎手は命がけである。もしもに備え救急車は必ず待機しているが、つかわないですませたい。2005.10 内馬場(コースの内側)には馬車を運行させていたりする。競馬場ならではのアトラクションだ。2005.2 ひとレース終わるごとに馬場を整備する。ダートコースはトラクターの後ろにくしをつけた作業車でさっと整地できるが、芝コースは手作業で整備するしかない。2010.5 発走後、ゲート不具合で公平さを欠いた場合などはレースを止め、やり直す。これをカンパイという。ずでにゲートを出た騎手は後ろは見ないので、カンパイになったことがわからない。レースを止められるのはこの人だけである。正規に発走できた場合は、馬がくるまでに走って馬場外へ逃げる。2008.10 ジャパンカップGⅠ パドック。騎乗号令がかかり騎手たちが散ってゆく。2005.2 スタンドの真ん中あたりのエスカレータよこにあった。2008.2 大観衆でうまる。2008.11 ターフピジョン。とても大きい。ゴールに突っ込んでくる騎手がこれをみて状況を判断することもあるという。2009.10 北海道には「ばんば」という競馬がある。ばんえい競馬、略してばんば。競馬ファンは、国営競馬や公営競馬という言葉から「ばん営」という主催者団体を想像してしまいそうだが、漢字で書けば輓曳競馬である。ばんえいとは胴元のことではなく、競馬の形態のことだ。 ふつうに競馬場で見る平地レースや障害レースとはまった異なる。馬の大きさがサラブレッドに比べ倍近くある。この巨大な馬が鉄のそりに騎手とおもりを載せて、2つの山(障害)を乗り越えながら直線200mのゴールをめざす。スタートからゴールまで観客もいっしょにスタンド前を走っていくことができる。走るというより引きずるといったほうが適当だ。 2つ目の山越えは最大の見せ場。たいていの馬が一気にのぼれず、途中で立ち往生する。ここで一度たてなおして、再度上りはじめる。あえぎながら坂を上る馬の口からは息が白い水蒸気に。そう、坂にさしかかったSLのごとく。 ばんばは北海道で文化として定着している。しかし、このばんえい競馬は存続の危機にさらされつづける。この10年、いったいいくつの競馬場が閉鎖になったのだろう。ばんえい競馬もつねにがけっぷちだ。が、なにがなんでもばんばを守り続けてゆくという、気迫は感じられる。そこに望みをつなぎたい。2007.1 ばんばに限らず、厩舎に入ったのはこれがはじめて。緊張した。競馬場内なら客だが、厩舎では馬のことなどなにもわからないシロート。シゴトの邪魔するなと、怒鳴られそうだ。 一枚目の写真は検量(体重をはかる)。つぎつぎと体重計にのる馬たちをすばやく検量してさばいてゆく。馬たちはもちろん手綱をひかれているが、それにしてもさっと乗ってすっと出てゆく。こんなに聞き分けのいいというか、自分がなすべきとこをわかっている動物って他にいないよなぁ~。 検量がおわったら装鞍所(そうあんじょ)へ。読んで字のごとくここで鞍をつけ・・・ない。騎手は乗らないのであった。で、肩のところにふといベルトとゼッケンをつけてもらい、出陣である。厩舎の中には装蹄師(そうていし)がいる。馬の靴屋だ。蹄(ひづめ)の形は馬によって微妙に違うので、それぞれの馬にあうように火をいれてたたく。鍛冶屋のイメージだ。それを熱いまま、ひづめにジュッとおしつけ、釘をうつ。拷問みたいだが、蹄に神経はないから、おとなしく靴を履かせてもらうのをまっている。あ、そうそう、蹄鉄とぴったりになるよう、蹄をでかいナイフでに削ってた。人でいえばつめきりみたいなもの、痛くないとわかっているが・・・。 2007.1 ばんばに限らず、競走馬の調教(トレーニング)は、まだ日の昇らないうちからはじめるのが常だ。 しかし、である。ここは帯広。しかも1月。降雪量はたいしたことはないが、-40℃まで下がることもあるというその気候は、シベリア? ってくらいのものだ。 馬の吐く息や、馬体からも白い湯気がたちのぼる。その湯気はすぐさま氷りつき口の周りや、まつげに付着する。 このときは暖冬、夜明け前後の一番寒いときでも-10℃くらいだった。帯広関係者のみなさんは暖かいというが、それでもご覧の通りである。馬はどちらかといえば、暑さよりは寒さのほうに強いといわれる。とはいえ、防寒具をつけるわけでもなし、発汗がどんどん蒸発してゆく状況でよく平気でいられるものだ。2007.1 東京都世田谷区にある馬事公苑。高級住宅街の中に馬場と木々に囲まれた公園がひろがる。毎年ゴールデンウィークには、JRAホースショー(JRA馬事公苑馬術大会)がおこなわれる。馬術の合間にはさまざまな馬のアトラクションもある。 2008.5 馬場の横では馬を引いて落ち着かせていた。これから出番か。2008.5 馬が障害の上を飛んでいる間、騎手はいろいろなことをしている。まず、前脚がバーをうまく越えたか確認し、つづいて、後ろ下を振り返るようしにして、後脚の確認をする。着地体制にはいると、次に向かうべき方向を見て馬に伝えている。2010.5 馬の鞍の高さは1.7m程度だから、騎手の目線は2mを越える。そこからさらに、1.5mくらいを飛んでしまうのだから、騎手にとっては空を飛んでいる気分ではないだろうか。2010.5 馬たちはほんとうにギリギリでバーを越えてゆく。となると大切なのは踏み切り位置。近くても遠くてもバーをひっかけてしまう。2010.5 馬術競技をおこなうグラスアリーナには小さいながらも(競馬場比で)スタンドがある。ちなみに東京オリンピックの馬術競技はここで開催されたそうだ。2010.5 馬たちに触れあうコーナーが馬術の合間にあった(ほんとに触れた)。ピカピカの馬体のこの馬は朝日杯GI勝ち馬にして、その年の2歳年度代表馬、マイネルレコルト。皐月賞は4着、東京優駿5着と善戦した。このときのクラシック勝ち馬は3冠馬ディープインパクト。ちと相手がわるかった。レコルトは子どもたちをみつけると自分でよってきてグイッと首を出す。種牡馬にならなくても、こんな馬生もいいよねぇ~って感じだが、悠々自適の楽隠居ではない。乗馬(馬術競技)に向けて特訓中である。2010.5 毎年9月23日は「愛馬の日」と称して、馬事公苑でさまざまな馬のイベントがおこなわれる。これはご存知、流鏑馬(やぶさめ)。ギャロップでほぼ全力疾走している馬上から矢を射る。武家のたしなみといったところだろうか。 福島の相馬から来た甲冑競馬。神旗争奪戦とあわせて、7月の相馬野馬追(そうまのまおい)という祭りの行事である。結局、翌年本場の相馬に見に行くことになった。 背中に背負った吹流しをだんだん手繰りだしてゆく。長くのびた吹流しを地面につけてはいけない。馬のスピードが落ちれば地面につくから、コーナーでもスピードを維持しなくてはならず、かなりの技量が必要だ。 ベルサイユのばらのオスカルみたいないでたちだが、近衛連隊長ではない。警視庁騎馬隊である。日本の警察に騎馬隊があるとは知らなかった。警視庁の交通部第三方面交通機動隊に所属していて、馬事公苑内に設置されている。朝は馬事公苑近くの道路で学童の交通安全をしているのだそうだ(騎乗して)。いいなぁ、世田谷の小学生・・・。 長い手綱をつかい、乗らないで馬を操縦する。ってことは自分も走るわけで、ネクタイ姿ではさぞや大変だろう。馬に乗らないでどうする・・・とも思うが。 神旗争奪戦。打ち上げられた旗がハラハラと落ちてくる。それを取れは勝ちだ。上を見ながら馬を操縦するわけで、これもなかなかの技量が求められる。2008.9
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